2006年から書き続けているネガポジ変換型社長コラム(2026年11月6日) 日本国、日本人、日本企業を守るためにあるはずの法律が、もはやその役割を果たしていない。私には到底そうは思えない。法に従うことで我々が滅びていく道が見えていても、法治国家である以上、守るしかない。だからギリギリのラインで凌いでいるのが現実だ。全ての法律がそうとは言わないが、そのルールの真の狙いが何なのか、極めて疑わしいものが多い。少し考えれば誰にでもわかることだ。極端な話、国が「人を殺せ」という法を作り、それを厳守するならば、我々は人を殺さなければならないのか。企業が「顧客を騙せ」という社則や指示を出したら、社員は顧客を騙すのか。実際、そうした企業は山ほどある。「そういうルールだから」「法律だから」と言われれば、ぐうの音も出ないと思っている人間が多すぎるのだ。法やルールが歪んでいるとしたらどうするのか。事実、法に触れないギリギリのラインで、道徳観を欠いた詐欺に近い行為を「会社のルール」として社員に強要している企業を私はよく目にする。形式的なコンプライアンスが倫理を食いつぶし、「ルールを守っているから正当だ」という免罪符のもとで平然と搾取が行われている。実質社会主義国家であるこの日本に蔓延しているのは、「全体最適を装った責任の蒸発」と「横並びによる思考停止」である。誰も「それは本当に顧客のためになっているのか」という根本的な問いを立てない。お上が決めた枠組み通りにやり、業界の慣例に従っていれば、仮に顧客が損をしても自分の責任にはならない。この保身の同調圧力こそが、現場の道徳観を完全に麻痺させている。保険や金融のマーケティングにおいても同様だ。多くの人が求めているのは本質的なリスク管理や資産形成ではなく、「みんなと同じレールに乗っているという気休めの安心感」でしかない。不安を煽り、複雑怪奇な約款で煙に巻き、法的にギリギリセーフなラインで顧客から搾取する。売り手も買い手も「法に従っている」「大手だから安心だ」と思考を停止させ、搾取の共犯関係に陥っている。私は、この腐食した構造に決して与しない。我々が目指すのは、この同調圧力に負けない「少数精鋭部隊」をつくることだ。精神論ではない。強烈な構造の転換を実行する。第一に、評価とインセンティブの再設計である。顧客の真の利益と相反する仕組みは徹底的に排除する。顧客の不利益になる提案をした者は、どれだけ数字を上げようとも一切評価しない。第二に、法を盲従するのではなく、法の外縁と理念を正確に把握する知性を持つことだ。法を「自分たちを縛る不条理なルール」と捉えれば、いずれ「バレなければいい」という卑屈な思考に堕ちる。我々が守るべきは形式的な条文ではなく、その背後にある顧客との信義誠実である。業界の悪習には一切付き合わず、圧倒的な知識武装によって正当に道を切り拓く。そして第三に、孤立を恐れない自律した個の結集である。群れから外れる恐怖に怯える人間、同調圧力に屈する人間に、精鋭部隊の席はない。既存の業界慣行や常識に対して明確に「おかしい」と声を上げ、我々独自の独立した価値観で成果を出すことに誇りを持て。我々は同調圧力には絶対に屈しない。本質を見失わず、真に顧客に価値を提供する少数精鋭部隊として、この歪んだ市場を打ち破る。 バックナンバー 【 2026年記事 】 2026年11月 2026年10月 2026年9月 2026年8月 2026年7月 2026年6月 2026年5月 2026年4月 2026年3月 2026年2月 2026年1月 【 2025年記事 】 2025年12月 2025年11月 2025年10月 2025年9月 2025年8月 2025年7月 2025年6月 2025年5月 2025年4月 2025年3月 2025年2月 2025年1月 【 2024年記事 】 2024年12月 2024年11月 2024年10月 2024年9月 2024年8月 2024年7月 2024年6月 2024年5月28日特別編 2024年5月 2024年4月 2024年3月 2024年2月 2024年1月 【 2023年記事 】 2023年12月 2023年11月 2023年10月 2023年9月 2023年8月 2023年7月 2023年6月 2023年5月 2023年4月 2023年3月 2023年2月 2023年1月 【 2022年記事 】 2022年12月 2022年11月 2022年10月 2022年9月 2022年8月 2022年7月 2022年6月 2022年5月 2022年4月 2022年3月 2022年2月 2022年1月 【 2021年記事 】 2021年12月 2021年11月 2021年10月 2021年9月 2021年8月 2021年7月 2021年6月 2021年5月 2021年4月 2021年3月 2021年2月 2021年1月 【 2020年記事 】 2020年12月 2020年11月 2020年10月 2020年9月 2020年8月 2020年7月 2020年6月 2020年5月 2020年4月 2020年3月 2020年2月 2020年1月 【 2019年記事 】 2019年12月 2019年11月 2019年10月 2019年9月 2019年8月 2019年7月 2019年6月 2019年5月 2019年4月 2019年3月 2019年2月 2019年1月 【 2018年記事 】 2018年12月 2018年11月 2018年10月 2018年9月 2018年8月 2018年7月 2018年6月 2018年5月 2018年4月 2018年3月 2006年7月~2018年2月(ほけん工房ページへ移動します)