社長のコラム(2025年11月)
2006年から、雨の日も、風の日も、ずっと、書き続けています。
- コミュニケーションとは、人々が互いの考え、感情、価値観を伝え合い、意思疎通を図る行為である。言葉によるやり取りだけでなく、表情、身振り手振り、声のトーンといった非言語的な要素も含まれる。ラテン語の「共有」を意味する「communis」が語源で、相互理解と協力関係を築くために、ビジネスでもプライベートでも不可欠なものである。今日は、そんなコミュニケーションの面から当社の取り組みについて語りたい。さて、コミュニケーションとは言っても、「言語」と「非言語」に分類されて、言語は更に「口頭」「文書」に分類される。当社は2000年(会社設立)から2009年までの社内コミュニケーションは全て口頭であったが、その後、2009年から2020年までは口頭8文書2程度の割合で、2020年以降は口頭2文書8程度で文書中心によるコミュニケーションに移行してきた。この移行によって、馴染めなかった社員が脱落する等、失うものもあったが、それを乗り越えてまで、伝達手段を口頭から文書へ移行した理由は、既に発生していたいくつかの問題点を解決する為でもあり、未来へ向けてのナレッジ資産の蓄積等、その場しのぎではない中長期的な計画のものでもあり、最近、特に「文書コミュニケーションに移行しておいて良かった」と実感する。顧客に対しても、以前よりはSMSやメールなど文書によるものが増えてはいるものの、圧倒的に口頭コミュニケーションがシェアしている。コンプライアンスやリスク管理などの視点から文書コミュニケーション出来る範囲は限定的であることが理由。更に、私が顧客と関わる口頭コミュニケーションは面談かWEB会議による保険相談(投資相談)の1択である。そして、私の保険相談ではまるでセミナーをやっているかの様にプレゼンっぽくなりやすい傾向がある。プレゼンテーションとはコミュニケーションの一種であり、「相手に自分の考えを伝え、理解・納得させて次の行動を促す」という特定の目的を持っていて、双方向的な相互作用全般を指すコミュニケーションとは異なり一方向的である。そう!私は比較的に一方向的に伝えることが中心で言葉数が多くなる。それは良くも悪くもあることを承知した上で、相手の質問や意見を聞き逃さない様にしながら、調整しバランスを整えている。(11/29)
- 日本の家計資産(2025年6月末時点)は2239兆円もあって過去最高らしい。この資産を消費させたいが政策は逆行している。私は「貯蓄から投資へ」ではなく「貯蓄から消費へ」を推進すべきだと思う。当社は保険を中心とした金融商品を取り扱っているので、投資と消費のどちらが優遇されても構わないが、多くの商売人にとっては「貯蓄から投資へ」による恩恵はない。また、上場企業とは異なり、非上場企業にとっては「貯蓄から投資へ」によるメリットは無く、特に、中小零細企業を強みとすべき日本では都合が悪い。貯蓄も投資もタンス預金でない限りはそれぞれ直接的間接的には消費に貢献していることを承知の上で言うが、NISAやIDECOによる投資の優遇(税制)よりも、本来は消費を優遇させるべきである(=「❶貯蓄<❷投資<❸消費」)。手っ取り早い消費税廃止減税にはいくつかの弊害があるので、できれば避けたくて、代替案としては、インフレ率(物価上昇率)の方が貯蓄や投資の運用利率を超える設定にするか、家計資産に税金をかけることによって、眠っている家計資産は消費されやすくなる流動資産税の創設である。これだけでは国民へのストレスがかかりすぎるので、政治への信用度を回復することや、物欲を高めること等も並行して行うことも不可欠である。そもそも、贅沢は敵ではない。どちらかというと、貯蓄や投資の方が敵である。お金を貯める人よりも使う人、金融よりも消費を優遇させる政策を行うことで日本の未来は明るくなる。同様に、不労所得よりも勤労所得、働かない人より働く人を優遇すべきである。(11/26)
- 私が学生をやっていた約35年以上前に、週1時間、情報処理(パソコン)の授業があった。その時に学習したことは初期のパソコンに標準装備されていたプログラミング言語「BASIC」である。沢山学んだ中でずーっと記憶に残り続けているのが「もし(IF)~ならば、その時は(THEN)~せよ」という命令文「IF-THEN文」である。Python、TypeScript、PHPなどのプログラミング言語と比較するとかなり単純なことしか出来ないのでAIの時代には主流でない。ここ数年でのAIの進化が急激に進む中で、気付いたことがある。AIが人らしく進化し一つ一つ命令しなくても動き、逆に人は細かく命令しないと動けないBASICの様な指示待ち人間へと退化する逆転現象が起きた。人がAIに制圧される未来が現実味を帯びている。パソコンやスマホやAIなどを触ろうとしなくても人らしい人の方が、それらを使いこなせても細かい命令文にしか反応出来なくなる人のほうが致命的であろう。更には命令文にも従いきれない人も急増中でやばいよやばいよ。AIの進化によって、今後、人の格差が生まれることは間違いないだろう。人に限らず、企業、国などもそう。例えば、AI先進国であるアメリカとAI後進国である日本の格差は拡大するだろう。働き方改革によって加速した人材不足を補いながら生産性アップの為にもAIは必需品であり、そのAIはアメリカを中心とした海外製品。日本人の仕事は直接的にも間接的に海外に奪われる仕組みが着々とつくられている。働きたいと思う羽根すらももぎ取る働き方改革、勤労所得から不労所得をすすめていくNISA、人を教育する意欲をなくさせるパワハラなど、日本は働かない人が主人公になり、その分を外国人労働者に頼り、間接的には海外のAIを使う。少子化や過労死の問題解決と見せかけて本当にしたいことは何だろう?(11/24)
- 「信用第一と言うが、実際はどうだろう?あらためて、信用第一とは何なのかを深掘りする。簡潔に言うと「相手からの信用を得る行動の重要性」という事。広い意味では、相手から信用を得るだけでなく、相手を信用する事も含む。私が長年商売をやって譲れないことの一つとしては「正しい(人と商品)を信用する力を持つ消費者から選ばれたい」という事である。その為には私どもは、ブレずに、正しい人であり続けて、正しい商品を提案提供しなければならない。そもそも、正しい人とは、道徳的・倫理観が備わっており、誠実で他者に配慮ができる高モラルな人である。そういう正しい人は、責任感があり、自身の能力を、その為に長年かけてでも追求し向上させるはずなので、顧客を正しく導くことが出来る。この繰り返しによって、年月をかけて顧客からの信用を得ていくものだと思う。同時に私どもは顧客を信用していく。私はこういう正しい人同士がつくり上げる信用関係を求めている。逆に、正しくない人は、正しくない人を引き寄せる。最悪は詐欺行為など法令違反を顧客や当社にさせてしまう危険性がある。一見顧客から人気だった人は、顧客の機嫌ばかりをとって正しく導かず、その場凌ぎの対応を繰り返しつづけて、先々、信用を失う。そういう人は完全に信用を失う前(バレる前)に会社を去っていく傾向が強く、顧客はもちろんの事、当社や残った人が迷惑を被る。「前に対応してくれた〇〇さんは、△△してくれた」という顧客の言葉に背筋が凍る。何故なら、その行為はコンプライアンス違反だったり顧客にとって不利益だからである。信用というは顧客の意向通りに実行する事ではなく、間違っていたら、正しく導いていく高いモラルを持たなければならない。私は、これからも、顧客、社員、その他との信用資産を増やしていきたい。(11/19)
- 「日本旅行は10月28日、地球上の2地点間を宇宙経由で高速移動するサービスを2030年代に始めると発表。東京―米ニューヨーク間を60分で結ぶほどの速さで、26年度から優先申し込み権の受け付けを始める。価格は1人当たり往復で1億円程度を見込む」というニュースが流れた。そして、地球温暖化による海面上昇で2050年にも沈みそうな国家ツバル関連のニュース、期待集まる南鳥島の国産レアアースのニュースが重なり、私は、これらのニュースの関連性も感じつつ、地理間を掴む為に、Google Mapでチェックしただけで物足りなく、Google Earthの旅に出た。Google Map「航空写真」では空の上から世界中をのぞけてしまう。さらに、Google Earthでは「立体感」が加わっている。「3D」を選んで、マウスとShiftを上手に使い高度や角度を変えながら進んでいくと気持ちいい。まるで遊覧飛行をやってるかの様に楽しめる。貧乏暇なしの私にはとてもありがたい。まだ、この機能を使ったことが無い人は、まずは、あなたが住む街や知る街からはじめてみると、その正確さに驚くことだろう。当社の屋上に置いてあるエアコンの室外機だって見える。今回、ツバル、南鳥島、南西諸島、小笠原諸島などの小さいな島々、戦争で建物などの被害がある国、砂漠、南極、モナコなど、隙間時間であっという間の旅だった。「面積よりも土地の質(量より質)の方が大切である」ことをはじめ、(パッチワークの様な畑が有無を見ながら)自給自足の必要性を感じ、一極集中問題、戦争と防衛、小さな島の重要性などまだまだ多岐にわたる「気付き」があって有意義な時間だった。地球を大きいと見るか小さいと見るか見方次第であり、鳥の目虫の目の両方の視点から、総合的に判断して、より良い方向へ向かっていけたらと思う。私はこれを当社にとっての気付きへと変換する。(11/13)
- 私は「7つの習慣」の時間管理のマトリックスでいう第2領域(緊急ではないが重要)の割合を増やすことに意識しながら保険相談・プレゼンを行っている。きっと多くの保険募集人は第1領域や第3領域中心とした保険相談になりがちで、ひどい場合は第4領域中心なることが想定される。第4領域を0%にするべきかというとそうとは思わない。何故なら、第2領域を効果的にするための時間の使い方なのかもしれないからだ。第2領域100%は理想的だがこれもオススメしない。第1領域から第4領域のバランス関係が大切であることを知った上で第2領域を重視することだ。さて、第2領域の保険相談・プレゼンとは何かを伝えたいがいくつかの意味合いを込めていることもあるし短文でうまく伝える自信がないのでやめておく。近道としては、実際に私の保険相談・プレゼンを受けたら、きっとその意味がわかるはずだが、全員にそれが伝わるか保証できない。経験上、それがある程度伝わらない顧客は遅からず早からず他社に奪われるなど解約になる可能性が高い。第2領域の時間こそが真の根強いファンづくりには大切だということだ。真の根強いファンづくりが出来る人材を育成する事は容易ではない。それを諦めて当社が求めるスタッフのレベル低下をしたなら比較的容易に育成出来て社員数を増やし規模拡大しやすいが、その結果、理念や戦略や戦術に反し「当社の事実上の死」に値して未来がない。第2領域を無視するということはモラル低下に繋がっていくし、WIN-WINの関係は作れないし、当然、品質は低下していく。ここまで読んでも、ここで言う第2領域の意味がわからない人は多いだろうし、その中でも、勝手に解釈した人、諦めた人など色々だろう。(11/6)
- 前々回のコラムで近いうちに読むと宣言していた「第8の習慣」を、早速、読み始めたことを伝えておく。そして「7つの習慣」は私のバイブルのひとつで、他にも数冊あることも伝えておきたい。そうは言っても「「7つの習慣」以外はバイブルじゃないの?」と聞かれると「この本も!」と答えてしまいバイブルだらけになって収拾がつかなくなってしまうから厳選したい。厳選するにあたってあらためてバイブルとは何かを考えてみた。まずは「昔も今も未来もずーっと変わらない普遍的な内容である書籍」であることだ。どうやら、その本が本当にバイブルだったかどうかは後に気付くようだ。行動や決断する際に迷ったり悩んだ時の行動指針、ブレない手助けになる為には矛盾点がなく噛めば噛むほど良い味がする様な完成度が高い頼もしい一冊である事も不可欠。そういう時にすぐに引き出して絡めていける様に私はそういう書籍に書かれている「キーワード」を繋ぎ合わせて頭の中に整理している置いている。思いつくままに「レバレッジ」「ランチェスター法則」「U理論」「本質」「選択の科学」等など。中にはあまり深く読んでいないものもって題名そのものが「キーワード」になっているものとしては「嫌われる勇気」「ブルーオーシャン」「原因と結果」など。これらはそれぞれが比較的ぶつかり合わないので矛盾が発生しにくいので良い。時々、映像化して思い出す代表的な一冊は「チーズはどこへ行った?」である。迷路の中にいる様な想像の世界にいながら、これまで当たり前に上手くいってた事が続くとは思えないので、その為に今出来ることを考えて、また、それが尽きた場合、新しいものをとりいれて前に進もうと思う気持ちにさせてくれる。(11/5)
- 読書自体は苦手な私でも紙の本が好きな理由はパラパラめくる時の香りと手に持った本の手触り感が良いこと。香りと手触りの欲求に後押しされてビジネス書限定ではあるも30歳くらいから50歳頃まで、特に40歳前後によく読んでいた記憶がある。今では買った本を捨てきれず本棚の肥やし状態。そういえば最近あまり読んでない。最近はあの時ほど読書したいと思わない理由は(読書の)秋が短いから?認めたくはないが少々老眼気味で目が疲れやすいし、PCやスマホを使う業務が増えてこれ以上を目を使いたくないから?あまり興味が湧く本がないから?わざわざ本を見なくてもてもネット情報が溢れていて検索したら、知りたい事をすぐに知ることが出来るから?最近は、ネットやAIでスピーディーに検索、動画や音声でわかりやすく理解できる。読書するにしても紙じゃなくて電子書籍やオーディオブック等。新聞も電子版へ移行しスマホでチェック。ありがたいことに、これらの情報は、いつでも、MacBook・iPad・iPhonの間で同期していているので便利。MacBookに大きな画面に繋ぐと、大きな文字だったり、全体を俯瞰出来るので目が弱くても見れる。こうして弱点を文明の力によって、本来ならば諦めていたはずの不可能を可能にする為、私たちの弱みを支えてもらいながら生きている。(11/1)
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